陸送中に出会った、似て非なるものからおもふ....

query_builder 2023/08/02
ブログ
shibukawa1

こんにちは、嶋屋Yです。
ブログの更新がなされず、

えっ!?
嶋屋さん、だいじょーぶ?

ご安心下さい!

嶋屋もYも、神奈川~全国に毎日、毎夜陸送しまくっておりますよ~

冒頭の写真はつい先日行ったJR渋川駅のものです。
あまりにも目まぐるしい毎日の中、ついに身体が悲鳴をあげ

そうだ、たまには鞭打った身体にご褒美でもあげなくちゃなあ~
日頃の疲れを癒そう!

多くの文豪や財界人が訪れた渋川の伊香保温泉に行って
一日のんびり温泉三昧....
湯浴みに、旨い酒とご馳走....


...........。


な~んてこと、
あろうはずが、ありません!

お仕事ですよ!
お・し・ご・と~💛


午前中は千葉方面でバスの回送を行った後、
陸送界の常識!?
えっちら、こっちら普通電車で3時間かけて

遥々やって来たというわけです。

で、何の陸送なの?というと
トランテックス様から頂いた修理完成済みの
「いすゞ」ギガのドライバンをユーザー様へ納車するお仕事です。

しかし、修理工場からユーザー様までの距離は、

なんとたった10kmにも満たない距離!

渋川駅周辺の大型貨物通行止めの標識を避け迂回しても
30分もかからない場所でした。

足かけ3時間かけて赴き、30分ハンドルを握る....
(もちろんこの後自宅まで再び3時間かけて帰らなければいけない!)

陸送現場の現実...

まあ~、私は電車に揺られて車窓を眺めることも好きだし~
逆に一回の陸送で数百キロも走る長距離は眠くなって自信ないし~

こんなお仕事も大好きです。(ホント)
まあ、人によるのかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さてさて、ここからが今日の本題です。
今回のいすゞギガはミッションがAMTである

「スムーサーGX」搭載車でした。


私てきには、普段陸送する中で、

いすゞのギガはマニュアル車に乗ることが多く
「スムーサーGX」は久しぶりでした。

陸送したトラックは新車ではありませんでしたが、
走行距離1万キロに届かない車両でしたので
きっと最近納車された車だと思います。

AMTに関しては、当ブログでも色々過去に書いてきましたが、
まあ~、賢い優等生なミッションでしたよ!

日野さんのトラックは圧倒的にマニュアル車が多く、
正直AMTの性能は1歩も2歩も他社の後塵を拝しているという印象ですが、

こうしていすゞのAMTである
「スムーサーGX」搭載車に久しぶりに乗ってみると
最大のストレスである、

「変速時のタイムラグ」

これがとても少なく、かつ文字通りスムーズ(スムーサー)で、

もうマニュアルはいらないな~

そうドライバーに言わしめるものがありました。
(少なくとも空車で走らせるだけならね)

商用車の業界でも電動化は喫緊の課題であり、
電動化するなかでミッションというものが

どう変化していくのか分かりませんが、


少なくとも、EVとして一から作られた乗用車には
もはやミッションは存在せず、
MTやATどっちがいいの?みたいな議論はありません。

10トンを超える積載を扱う大型トラックには
ひょっとしたら電動化してもトルクを補うために
補助ミッションのようなものが付くのかもしれませんが
いずれにしてもまだ時間はかかりそうです。

現状、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそう、UDトラックスの
国内商用車メーカーはしのぎを削って、
このミッション開発競争を繰り広げているわけですが、

エンジンのトルク変換装置ともいえるミッション、
そして伝達方式を自動化したAMTにおいて、


目的は同じなれどずいぶんとその中身には差があるなあ~


というのが私の印象。

っていうか、
トラックに普段乗っている人なら多くの人がもっている印象でしょう。

中には、内装は日野でエンジンはふそう、値段はいすゞ
みたいなのがあればいいよな、
そんなご無理をおっしゃる御仁もおありでしょう。

うん、うん、わかる、分かる、その気持ち!

「スムーサーGX」は秀逸な出来でしたが、
今回も感じたのがハンドルを握った時の何とも言えないチープ感、
そしてそこからくる「アン・フィット」な感覚!

ハンドルは断然、日野自動車の方がいいのですよ!

日野のハンドルが普通車だとしたら、いすゞのそれは
ひと昔前の軽自動車のもののように感じてしまう。

そうそう、さんざんいすゞ製AMTを褒めておき何ですが、
こと、ドライバー目線から感じるマニュアルミッションの出来は
いすゞが一番チープな印象です。

いすゞのマニュアルシフトは
シフトアップ・ダウンした時の「コクッ」と入るゲートの感触が乏しく、
かつ何だかフニャフニャしていて
私は好きではありません。←あくまで個人の感想に過ぎませんので...

その点、日野のマニュアル車は
小型~大型車まで質実剛健を体現したかのようなシフトフィールで
何だか安心感があるんだよなあ~

という事は、一言いっておきたいと思います。

まあ、企業は競争原理に基づいて、
市場でどれだけファンを増やせるかを競っているのだから
目的は同じでも、パーツ一つ一つに独自の企業哲学を織り込めて
商品化して市場に問うているわけです。

ハンドル然り、シート然り、各種ボタン類然り....
そんな視点で各社のトラックを眺めてみると、
メーカーの考え方や、

それこそ開発者の顔まで見えてきたりするから
結構面白いですね。

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ところで、ところで既報ですが
今年5月30日こんなニュースが流れました。

『日野自動車と三菱ふそうが経営統合へ』

え、日野とふそうが!
ほんと、正直そんな感じでした。

しかし、すでにその前いすゞはUDトラックスを買収しており、
不正問題で経営環境が悪化した日野自動車には
熾烈な市場競争を生き延びる手立ては
そう多くは残されていなかったのも事実かもしれません。

もちろん私は経営の専門家でもない、ただの陸送屋さん。
難しい話はて~んで???分かりません。

ただ、冒頭の『似て非なるもの』のように、
メーカーが凌ぎを削って個性を出していく文化が
効率化されていく中でどんどん失われてしまうことを危惧するのです。

実際いすゞ自動車はUDトラックスを買収する際に
今後は商品ラインナップを減らしていくとアナウンスしていました。

そういえば、まだ街中ではあまり見かけませんが

(架装メーカーには連日隊列をなしてこの新顔エルフが納車されている)
いすゞの小型トラック「エルフ」のフロントフェース(下記)は


UDトラックスを傘下に収める
あの「ボルボ」の意匠そっくりになってしまいましたね!



確かにくっきりと浮かぶあのシャープなヘッドライトのライン、

迫力満点です。


でもやっぱりあの他を圧倒するほどの巨大なキャブあってこそ

意味をなす意匠のような気がします。

それを小さな車体に無理やりデザイニングして埋め込むなど、
どこかの元社長の言葉じゃないですが、

 それこそボルボへの冒涜じゃあー

まあ、落ち着いて落ち着いて

それだけボルボのデザインが洗練され、

憧憬の的だということなのでしょう。

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話しは戻って、日野自動車と三菱ふそうが経営統合しても
お互いのブランドは存続していくような話にはなっているようですが

それこそ経営効率を考えたら、無駄なわけで、
乗用車でいうところのトヨタ86とスバルBRZみたいに
側は変えずに、味付けを変えたような

トラックが生まれるのかは分かりませんが、


そう遠くない未来には新たなブランドとして
新車が出てくるのは間違いないでしょう。

その時に、「日野らしさ」あるいは「ふそうらしさ」のような
それまで築き上げた個性がどれだけ商品に反映させられるのか
デザイナーはとんでもない重責を担うことになるでしょう。

でも、伝統とは温故知新、


「故 (ふる) きを温 (たず) ねて新しきを知る」


まさに、


過去の積み重ねから新しい息吹の芽を紡ぎ出すことですので


そんな風に考えれば、また今後の展開が楽しみにもなってきますね。

こうやってブログでつらづら書くのは簡単ですが
メーカーの方はほんとこれからが大変だなあ~

日野だろうが、ふそうだろうが、どんと来い!
タイヤが付いて道路を走れる乗り物なら、

何だって陸送しまっせ!

うん、これこそが陸送マンの本懐だな。

そんなYがいる
神奈川に本拠を置く
陸送会社「嶋屋」のブログでした。

今回もお付き合い下さり
御礼申し上げます。

<m(__)m>


ありがとうございました。

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