陸送マン、今年の陸送振り返りの巻~
こんにちは、嶋屋のYです。
ずいぶんとブログご無沙汰となってしまいました。
まずは、一礼まで。
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さて、別に体調崩して陸送のお仕事から
秋以降、日野自動車様の新車出荷事情により
多くのお取引先様のおかげで
私めも、京成自動車整備様の車検車両のバス輸送業務を主軸に
新車トラックの港への輸送、
ハンドルから手を離す暇がないほど
今日このブログを書いているのが12月10日。
ということは、あと3週間足らずで今年も終わってしまうのですね。
月末は年末年始休暇と重なるので、実際はもう2週間少々でしょうか。
そんなこんなで、
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どんな仕事でも個人的な目標や目指すべき姿を追い求め、
陸送のお仕事で言えば、
一番は安全輸送、
そして次に決められた納期。
船積み港などは場所によって
当日予約の輸送車両が届かずに出航が遅れ、
多額の遅延賠償が求められることがあると聞いたことがあります。
道路事情は中々読みづらいこともあり、
常に時間的ゆとりをもった
そして、最後は
要はハンドルを握りながら愉しめているか。
私の中では今年も、上記3点に於いて
自己採点すると90点くらいは取れたかな
社長どうでしょうか...(*'ω'*)
強いて言えば先月、輸送中の車両トラブルで
当日に目的地まで辿り着けなかったのが
ここ最近のネガティブ事案です。
いい機会なので、
その時体験した車両トラブルの一部始終を
一筆一打魂を込めて文字起こしして
どうかお付き合い下さい。
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それでは、時計の針を1ヶ月程巻き戻してみましょう。
あれは11月の9日、これぞ秋晴れといってもいいほどの朝でした。
早朝6時、東京都八王子市に本拠を構える
一台の可搬型送水ポンプ車両を引き取りました。
いすゞの大型トラック
この大型ポンプ車は「可搬型」と名乗るように、
この車両の特徴は一般のアルミバンの箱車と比べると、
今回は中部電力浜岡原発で運用されている車両でしたが、
以前にも何度か同様の車を陸送したことがあったので
やたらローギヤなミッションや、
自分的には折り込み済みで、
中央道八王子インターを目指して出発しました。
朝の6時過ぎとはいえ、周囲は都営アパートなども多く、
八王子インターまでは所要3km程度の道のりですが、
隣りの右折レーンの乗用車が
オーバーハングでリヤ後方の接触を避ける為、
出来る限りハンドル舵角を緩やかに左折するなど、
この車特有の運転を強いられながらの走行でした。
前述したように、一般的な箱車とは違ってギヤ比が低いせいか、
というより、乗った感じでは2速は専用のローギヤ設計で
ですから、セカンドギヤから、サードに上げると
そんなこんなで、無事インターに到着し
ちょっと余談になりますが、
での消防作業にあたるのが目的ですので、
まだ1万キロにも満たない中古車的に言うと、「上物」でした。
きっとこいつは生産工場でラインオフしてから此の方、
その殆どを施設内の車庫で、
所狭しと移動するだけで
なぜだかその時私の頭には、
毎日毎日鉄板の上で焼かれ、いやになっちゃった「たいやき」が、
大海原へ泳いでいく...
幼かった私が最初に買ってもらったレコードでもあり
そんなたいやきと、
まあ、余談です...
さて、今回の陸送の行程は、早朝に八王子を出発し、
午後2時、静岡県御前崎市の浜岡原発で
行程にはゆとりもあり、
海老名JCで東名高速へと...まったく順調でした。
以前にも同様のポンプ車を浜岡原発まで陸送したことがあったので
東名に入ったころには、時間の目途も立ち、
「牧野原サービスエリアでひと休憩しても十分間に合うな」
そんな心の余裕すら持っていました、
ご存じの方も多いと思いますが、
東名高速は大井松田IC辺りから
トラック泣かせの難所です。
フル積載状態のセミトレーラーなどは
最低速度以下になって必死に勾配を上っていく姿も珍しくありません。
いくら重量級といっても
さあ、これから先暫くは勾配のきつい区間になるぞ!
そう気持ちを引き締め直した頃です、
場所でいうと、秦野中井ICを過ぎた頃でしょうか、
アクセルを踏み込んでいるのに車速が付いてきません。
スピードメーターの針が70kmから
もちろん勾配に見合ったシフトチェンジは必要でしょう。
ギアを一段落とし込んで再度アクセルON!
けれど、
おいおい~どうしちまったんだあ~
おかしいなあ~、ギアを入れ間違っているのかな
そう思い、気持ちを落ち着かせて
シフトパターンの表示通り5速へ落とす。
通常であれば、クラッチミートした瞬間、
けれど、私のイメージとは裏腹に
そうこうしているうち、
点灯してしまいました。
陸送中のいすゞGIGAポンプ車両が
アクセルを開けてもエンジン回転が上がらない
もちろんこのまま陸送を続けることは出来ない。
とにかくこういった際に大事なことは、
ここは100km/h近くの車たちが往来する高速道路上である。
どうしても不可避な場合を除く以外、
幸運にも目の前に中井PAの看板が!
車両を駐車スペースに停め、降車し車外に出ました。
もちろん見たところで私には専門知識もないし、
とにかくタイヤの隙間からエンジンを覗き込み、
異常はないか、変な異臭はしないか、そんなことを確認しつつ
すぐに社長の携帯へ連絡しました。
連絡しながら私の中で、
まさか、クラッチが滑っているのでは...
エンジン回転数は1500rpm程度に上昇するのに、
これってクラッチが滑って駆動力が
トラックのクラッチ滑りは聞いたことがあるが、
確か遠い過去に一度、
しかし、乗用車とこの大型車ではまったく症状も違って思え、
そうこうしていると社長とも連絡が繋がり、
もう一度エンジンを懸けてどうだかを試すことにした。
エンジン停止後10分、
懸念されたオレンジ色のエンジン警告灯も
社長:いったんこれでアクセルを踏んでみてどうですか?
私:ふつうにアクセルを踏むと、エンジンは吹けます!
社長:それじゃ、注意しながら走行してみて下さい。
私:分かりました、やってみます!
そうして、
中井パーキングから本線へと合流していったのであった。
頼む!
さっきは偶然何かの拍子で不調になっただけで
このままお前の力強い走りを見せてくれ~!
そんな愚かな私の願いは虚しく、
本線に合流し70km/h程度車速が出て、
先ほどと同じようにアクセルを踏み抜いても
到底この車両を前に押し出すだけの力は出て来ないのだった...
スピードメーターの針はついに50km/hを割り、
その頃にはもう、私の運転する車両の後ろには
乗用車から大型トラックまで数珠つなぎの大渋滞となっていました。
もうこれは回送どころではなく、
私はハザードランプを点滅させながら、
もしもの時にと想定していた次の鮎沢パーキングまで
平常心を忘れないよう、でも必死の形相は隠しきれずに
どうにかこうにかパーキングまでたどり着き、
それまでの時間のなんと長く感じたことか!
すぐ社長にも連絡を入れ再度現象が出たことを報告し、
「社長、
そう言ったことを覚えています。
あれから1ヶ月以上経ち、
陸送ドライバーとしては
自分の知識や技量と向き合い、
安全輸送の公式が成り立たないと判断した態度は
乗用車にしてもトラックしても、
自分が出来ることと、
時には「自信がありません」と、
安全な陸送を遂行していく為には必要だなあと、
さて、結局私のこの日の陸送はここで終了です。
関係各所の連絡に追われながら、夕方近くまで現場で待機し、
最後は御殿場のサトーレッカーさんに
レッカーに際し、先行でいらっしゃた作業員の方が
クラッチの覗き窓の蓋を開けてからこう言いました
クラッチ滑りではなさそうですね、
まったくそういった形跡はありません。
はっきりしたことは言えませんが、整備記録からみると
多分燃料フィルターの交換履歴がないので
フィルター詰まりでパワーが出なかったんじゃないでしょうか。
何がクラッチ滑りかもだ~
そうだ、来年はもう少しメカの事を勉強しよう。
皆さんの来年の目標は何ですか?
ということで少し早いですが、
一年間お読み下さり、
来年も、整備もOKな陸送マンを目指して
業界と会社の発展の為に
皆さま、よいお年を!(^^)/
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