【陸送中のヒヤリハット...】

query_builder 2022/07/21
ブログ
有限会社嶋屋

こんにちは、嶋屋のYです。
前回のブログ更新時はうだるような暑さの中、
観測史上もっとも早い梅雨明けの最中でしたが

その後戻り梅雨のような天気が続き、
明日も天気予報には曇りと傘マークが付いています。

そんな多湿の屋外で、
陸送するトラックのナンバー取り付けや
出発前の準備・点検をして、
その後車内に戻りエアコン風量MAX~、

気持ちいい、ふうっ~と一息...

業務中はそんな事を何回も繰り返すものだから、
一日の終わりには身体に怠さが残るようになります。
きっと身体には結構な負担がかかっているのでしょうね。

そんな時私は、セロリやレタス等の生野菜と
湯引きして余分な脂を取り除いた豚肉に
ゴマドレッシングをさぁーっとかけて食べます。

豚肉に含まれるビタミンB1は疲労回復にいいですし、
セロリの栄養成分「セネリン」は気持ちを落ち着かせる

沈静効果があります。

あとは勿論十分な休養と睡眠!
仕事で帰宅が遅くなった時は別として、
大抵は子どもと一緒に夜9時過ぎには床に就き寝落ち...

大抵はこれでスマホだけじゃなく、心も身体も100%充電済みとなり、
今日もこうしてブログ更新に励んでいます!

ということで、今回もお付き合い下さいませ!<m(__)m>
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さてさて、今回は少し前に陸送途中で起きた「ヒヤリハット」から
陸送する車の大小がドライバーに与える影響

みたいなことを自分なりに考えてみました。

話は6月上旬まで遡ります。
この日はいつものバス回送業務が入っていなかったので、
久しぶりに一般車両の陸送となりました。

当日は神奈川県厚木市から茨城県ひたちなか市の事業所へ
軽トラックの冷凍車を回送するという内容です。
距離にして大体180km程度で中距離輸送ですね。

天気も良かったのと、久々に陸送らしい仕事、
更に、陸送する車が普段と違って、小さな軽トラということもあってか
車格からくるプレッシャーも感じずに車を引き取りに向かいました。

普段陸送で多くのトラックに乗りますが、
その中でも今回のような軽トラは初めてでした。
乗用車はたまにありますが、軽トラックを陸送した記憶は....ないですね。


この車、冷凍車ということもあり、荷台部は冷凍コンテナ?が架装され
キャビン室内の後方窓からの視界はゼロで、キャビン内は何ともいえない閉そく感です。

ボルボのトレーラーヘッドのように
身長175cmの男が室内で立ってもまだ余りあるほどの空間も
違う意味で落ち着きませんが、

くの字になりながら運転シートに座る
軽トラの狭小キャビンも結構辛いものがあります。

今回は全線高速道路の使用がOKだったので、
出発してから最寄りの圏央道厚木インターから高速に乗ることに。

で、その前にちょっと小用を足す為、コンビニに立ち寄りました。

普段寄らないコンビニでしたが、乗っていた車が軽トラで小さく、
また、ちょっと私の小用タンクも溢れそうでしたので
駐車場に乗り付けるとそのまま前方から
駐車スペースに突っ込み、車を停車させ店舗へ駆け込みました。

ジャ~ッ~
ふうぅー。

小用を済ませた私は、また狭いキャビに身を落とし込み
先ほど前方から止めた車両のギアをバックに入れ、
ハンドルを左に切りながら少し後退しました。

すると

「プッ~」と、

どこかから微かに車のクラクションの音がしました。

「ん?」

そう思い左右に付いている小さなドアミラーや
運転席の窓から覗いてみても
周囲に他車の存在は見当たりません。

なぁんだ~自分の腕がハンドルに当たり、
自分でクラクションを鳴らしてしまったのか...

そんなふうに思い、
再度ゆっくりと左にハンドルを切りながらバックしました。

するとまたまた、

「プッ、プッー」

先ほどよりはっきり聞き取れる音量で車のクラクションの音が
自車がバックしようとする左後方から聞こえました。

「え?」
もちろん左ドアミラーには車どころか人っ子ひとり写っていません。

私は軽トラのドアを開け自車がバックしようとしている方向を確認に行きました。

するとそこには、ほんの数秒前私が車に乗り込む際にはいなかった車が
駐車場から出庫しようと止まっているではありませんか!

その車こそが先ほどからクラクションを鳴らしていた車であり、
私の運転する軽トラックがバックしようとするので、
やんわりとクラクションで存在を教えてくれていたのです。

私は車が来ていたことに気づかずバックさせようとした自分が恥ずかしくなり
軽く会釈をし謝意を伝え、その車に先に行ってもらいました。

ふぅ~

日頃、大型車の死角については神経質になるくらい気をつかっている自分でも
軽トラという小さな車にどこか安心感を抱き、死角を感じ取るセンサーを鈍らせていたようです。

確かに小型より中型、中型より大型~と
車が大きくなればなるほどドライバーから見て死角は増えます。
当然です、これは誰しも経験上分かることでしょう。

しかし同時に、大きなトラックにはその増大した死角を補う為、
補助ミラーや後方カメラなどの装備も増えていきます。

意外に思われるかもしれませんが、軽トラは「なり」は小さいのですが
ひょっとしたら死角選手権があったら優勝できるくらい
実は側方や後方の死角が多いことに気づきました。

その理由はまず、ドアミラーの大きさです。

最新の軽トラックには大型のミラーも装着されているようですが、
今回陸送したのは昭和を感じさせる古い車体でした。
ドアミラーも最近のものとは違い縦、横共に映る範囲の狭いタイプです。

更に軽トラはキャブ内が狭いゆえ、
特に私のような大柄なドライバーだと
運転席から身を乗り出し、ミラーを見る角度を変えてより広範囲を確認するという
小技も使いずらかったこと。

冷凍コンテナを積んでいるので、後方視界は全くのゼロ。

極端に言うと、

ドライバーは長方形の箱を横にした状態ですっぽり頭からかぶり
その前方と、左右の面だけくり抜いた場所しか視覚情報が得られない....
そんな感じです。

陸送経験者は皆同じ感覚を持っていると思いますが、
大きな車から小さな車に乗り換えた時、ふ~っと楽になる感覚。

それは道路幅における車両の小さい、大きいの違いからくるもので
実際の死角認知においては大型車も軽トラもあまり変わらないのだな、

いや、あまり変わらないどころか、
場合によっては
車が小さいということで注意の意識レベルが下がり
相対的には小さな車に乗る時こそ
今回のような死角に潜む危険を意識しなくてはいけないのかも。

そんな事を感じました。

普段から後退する際には、
おそるおそる十センチ単位でバックしていたので
大事には至りませんでしたが、

陸送する車両が小さくなったことで
気持ちが大きくなり、己の死角センサーをOFFにしたままバックしていたら
今頃私はこのブログをこうやって書くことは出来ていないかもしれません。

千代田グループでの商品車輸送には
「5秒10cm」ルールというものがあります。

これは、発進前5秒かけて周囲の安全確認を行い、
ギアの入れ間違えによる事故を防ぐため
急に発進することなくまずゆっくり10cm進んでから
自分の進みたい方向と合っているか確認するというものです。

今回、このルールを守っていた為に
後退時の追突事故を未然に防止することが出来ました。

陸送ドライバーも人の子ですので、日頃大きな車を陸送していて
たまに小さな車に乗ればホッとするものです。

でも油断したそんな時こそ、事故は起こしやすいので
今後は軽トラのような小さな車を陸送した時こそ(もうないかもしれませんが...)

よし、大型輸出用左ハンドル車、「ZS」発車オ~ライ
みたいな全集中で陸送しなくちゃですね!

夏休みやお盆休みが近づいてきています。
一に安全、二に安全、三四も安全
ゆとりを持って安全輸送ですね!!

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