陸送(回送)中に出会った、Theバスのお話し~!

query_builder 2022/03/29
ブログ
有限会社嶋屋

こんにちは、嶋屋のYです。
ブログの更新ご無沙汰してしまいました。

のっけから、言い訳になりますが、
ここ最近、自身の陸送の殆どが京成バス様のバス回送に割かれ
中々ブログ更新の時間を取れずにいました。

しかしこのお仕事、お客様である京成バス様にとっても
拠点間のバス回送を業者委託することにより
本来業務のバス整備に、人的資源を集中し、

作業効率と残業の減少など従業員福祉を図る

という目的もさることながら、

他方、ビジネスとして千代田グループが未開の新市場へ打って出る
言わば切り込み部隊としての役割もあり、

まさにこれを一任されている者としては、

『成功』のただ一字だけを求め(←大袈裟?)
日々陸送(バス回送)をしているわけでして、

当ブログ読者さまが

なぁ~んだ、ブログ更新されてないな~、


なんていう時があっても

それは、今日も千葉県内のどこかで、わたくしYが、
京成グループのコーポレイトカラーを纏った

日野セレガやレインボー、ポンチョ、
あるいは、いすゞエルガやふそうのエアロクイーンを


ある時は東から西へ、またある時は西から東へと

安全輸送で陸送中~っという証として

生温かく見守って下さると幸いでございます。ハイ。

<m(__)m>
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さて本題に入りましょうか。
今回はバスつながりという事で、

最近見た!感じた!乗ってみたぁ~!
という話題を二つほど。

その前に、少し現在の商品自動車の輸送について...

昔から完成自動車(シャーシ含む)の輸送には
私たち陸送ドライバーが直接ハンドルを握って輸送する

通称「自走・じそう」と


専用トレーラーである積載車をつかったお馴染みの陸上輸送、


数百台を飲み込む大型専用輸送船を使った海上輸送


という3つの形態があります。

この中でも環境負荷を減らし、時代のニーズと共に

近年特に増加しているのは船を使った海上輸送です。


自ずと私たち陸送ドライバーも、

この貨物である自動車(トラックシャーシなど)を

積込み港へ陸送する仕事が多くなります。

こと首都圏でいうと、


追浜港【プリンス海運】(仙台・苫小牧、神戸・苅田)
品川港【栗林海運】(苫小牧)
有明港【商船三井】(博多・苅田)
有明港【オーシャン東九】(徳島・新門司)
千葉港【マツダロジスティクス】(広島)
千葉港【大王海運】(岡山宇野)
東京港【日本通運】(苫小牧)

などなど...

主だった積込み港がありますが、
その中でもダントツに多いのが有明港です。
私もバス輸送の合間、何度も有明港まで陸送しています。


そんな有明港ですが、文字通り東京湾の有明埠頭にあるのですが、
ここが、なんとも交通の便がよろしくない!(>_<)

徒歩で移動する人間のことなど

これっぽっちも考えられていないような場所なのです。
私たち陸送マンはこれが当たり前~というて感じで
普通の人の2倍も3倍も速い足取りで最寄りの駅に向かうのですが、

この有明埠頭の先端にある東京港フェリーターミナル発着の路線バスが
昨年の暮れから運行されることになったのです。

私も早速どんなもんだか試しに試乗?してみました!
因みにバス運行会社はJRバス関東です。


筆者撮影:JRバス関東 東京港フェリーターミナル連絡バス


画像にあるように、使われているのは我らが日野自動車のセレガ!
それも東京のど真ん中を駆け抜けるバスには似つかわしくない

「水戸ナンバー」です!


筆者撮影:フェリーターミナルバス停


そもそもこの路線バス、東京駅八重洲南口を出発し、

途中りんかい線の国際展示場駅、
東京ビッグサイトを経由し、

東京港フェリーターミナルに到着という運行経路となっており
私が利用したのは、【上り】でその逆の経路となります。

このバスは高速道路を運行するわけでもないのに、

なぜか豪華仕様の観光バスであるセレガを

使っていたりするところから

本来のメインターゲットは、残念なことに

私たちしがない陸送マンではなく


東京ビッグサイトのイベント関連で
地方から新幹線で訪れるリッチな?ビジネスマンや

その他の催事で地方から遠路訪れるイベント客、

彼らをドア・トゥー・ドアで会場へ送り届ける事が
メインとなっているのは明らかです。

だからこそ、近距離運行としては過剰ともいえる

車内トイレ付きハイデッカー車での運用であり、
また、コロナ禍で観光需要減少の

JRバス関東水戸支店所属バスがこれにあてがわれたというのが

本当のところでしょう。

いずれにしても、陸送関係者にはチョ~棚ボタですが、
かつて、さしていた傘の柄が折れ、

ずぶ濡れになって国際展示場駅まで歩いたこの身を思えば
定期運行バスがあるというのは心底ありがたいし、安心です。


JRバス関東さん、ありがと~う!

で、肝心なバスの試乗。

実はもう何回か乗っているのですが、
東京駅からやって来たバスは

発車時刻のだいぶ前にバス停に停車しており、
バス発車時刻の5分ほど前になると

フェリーターミナル建屋から乗務員が戻って

乗降ドアを開けてくれます。

運賃はもちろんJRなのでSuicaを始めICカードに対応しており
私もSuicaで支払いました。


でも他のバスと違うのは、乗車時に一言


乗務員:どちらまで?

わたし:展示場駅まで。

乗務員:ちょっとお待ちください。


そう行先を告げてからICカード部読み取り部にタッチします。
どうやら手元で運賃収受の設定操作しているようです。

タッチが終われば後は好きな座席に座るのみ。
フェリーターミナルでの乗車客は

陸送関係と思しき人が2~3人乗車する程度、
これは明らかに赤字レベルの乗車率です。

でもおかげで座席は選び放題!

大人げもなく窓側・通路側2席一緒に


フル・リクライニ~ング!



途中、ビッグサイトのターミナルへ入って一人乗客を乗せていましたが
まだまだ周知されていないのか、他人ながらも先が不安になります。

あとはビッグサイトから数分で国際展示場駅です。


筆者撮影:国際展示場駅バス停


乗った感想ですが、

フェリーターミナルバス停を出発して

国際展示場駅まで正味7、8分でしたが
ビッグサイトで多くのお客さんが乗車するようになれば、

停車時間も伸びて所要10分以上かかるかもしれません。

フェリーターミナルから徒歩で展示場駅まで

私の場合25分くらいですので、
バス発車の待ち時間などを考慮すると、

時間的に早いとは必ずしも言えないのが実情です。

でも、
ちょっと今日は身体がしんどいなっていう時や、

雨風がひどい時などは
定刻まで待てば、たった¥200で瞬間ワープできるのだから、

私はこれは『アリ』だなと思いました。

願わくば、この路線が廃線することなく末永く続くよう
微力ながら応援の意味も込め

今後もたまに使わせて頂こうと思っています。

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さてバスの話題、もう一つ。


京成バスさんのグループ会社に

京成トランジットバスという会社が千葉県浦安市にあります。
最近バス回送中この辺りでよく見る変わったバスのお話です。

ところで、浦安と聞いてすぐ連想されるものは何でしょうか?
おおかたの人はアレですよね、アレ!

東京ディズニーランド!

私はあまり賑やかで人が多いところは好きじゃないので、

過去1、2回ほどしか行ったことはありませんが、


こんなご時世で観光客はまばらですが、

それでも東京ディズニーランドと行先表示の掲げられた
観光バスがひっきりなしに施設に吸い込まれていく光景が

この界隈では見られます。

そんな中バスの大群の中でも、

ひと際目を引くのが最近よく見かけるようになった
最新の2階建てバス

スカニア/バンホール製「アストロメガ」です。


バスマガジンwebより

セレガなど国産の観光バスは

どちらかというと、

乗客の居住空間を稼ぐと共に、ルーフや前面投影部分には
空力に有利となるようなデザイン処理が認められるのですが、


こと、この「アストロメガ」は2階建てということもあり、
日本の法律の中で最大限の空間スペースを稼ごうと
本当に直方体を横にしたようなスクウェアな塊り感が印象的です。

東京ディズニーリゾートへの入り口にあたる交差点、
右折レーンで信号待ちの「アストロメガ」を横から眺めてみましたが
残念ながらスモークガラスで車内の様子はよく見えませんでした。
しかし、何となく雰囲気で乗車率5割ぐらいかなと感じました。

京成バスさんも2018年から東京駅と成田空港間を結ぶ

有楽町シャトルで運用しているようです。


そういえば、この間この京成バスさんの2階建てバスが
いつも通う京成自動車さんの整備工場敷地内に入ってきました。

整備で入庫したのかどうかは分かりませんが、

敷地内にいたあるバス乗務員さんが

「ちょっと乗せてもらおうかな~」
そう嬉しそうに言っていたのを傍で聞いて、

な~んだ、やっぱりバスの運転士さんだけあって、

「バス」好きなんだなあ~
そんな当たり前のような事を感じたりもしました。

国内で最初にこのアストロメガを導入した「はとバス社」しかり、
国内で生産されていない2階建てバスの運用導入には

多くの壁があったようです。

詳しくは以下のスカニア社のGRIFFIN MAGAZINEで紹介されています。


https://scania-griffin.com/customer/292

ちなみに京成バスさんの2階建てバスの愛称は

「エレガンス ダブルデッカー」です。

国内最大級の大きさと、ヨーロッパ仕込みの内装の作り込みは
子どもから大人まで全ての人を幸せにさせてくれる包容力を感じさせ


「エレガンス」という名は、


まさしく名は体を表すを地でいっているようで
とても似合っているなと思いました。

コロナ禍で始まった経済の落ち込み、

そして今はロシアによるウクライナ侵攻など
世界経済を揺るがす出来事が多く起きています。

社会が元気になれば、陸送の仕事も増え私たちも元気になれる。
暗い世相の中でも明るい話題を

これからも陸送しながら見つけていきたいですね。

もちろん、その時はブログでも記事にしますので
神奈川の陸送屋さん、嶋屋ブログをチェック!
よろしくお願いします。(^^)/

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