神奈川の陸送会社、嶋屋を本年もよろしくお願い申し上げます!

query_builder 2022/01/13
ブログ
有限会社嶋屋

こんにちは、嶋屋Yです。
月並みではございますが、年初のご挨拶という事で


新年明けまして、おめでとうございます。
本年も嶋屋及び当ブログをどうぞ宜しくお願い致します。


さて、皆さまお正月休みも終わって一週間ほど経ちますが
お仕事の方は順調でしょうか?


私は年末に自宅キッチン周りの大掃除をし、

大晦日は紅白を観ながら家族と談笑、
年明けには妻と私の実家へ年始の挨拶に行き、

おせち料理でお酒を飲み交わし...


そんな、毎年変わらぬ昭和ちっくな恒例行事で休暇を過ごしました。
こういった過ごし方ってこの令和のご時世、

少なくなってきているのかもしれませんね。


でも、

社会の平和はまず家族からが私のモットーですので

お花畑のような過ごし方が出来る環境があるのなら、

出来るうちはそうありたい、
そんな気持ちで過ごしておりました。


で、そんな感じのお休みでしたので


休み明け初日の陸送は、
朝から戦略事業の一環であるバス回送業務に始まり、
午後はお取り引き様からの急な陸送依頼が入ったりで
正月の余韻もへったくれもない、

大変慌ただしい仕事始めとなりました。


元々スロー・スターターの性分の為、アップアップしていましたが
年初からこんなにボリュームたっぷりのお仕事が頂けるなんて!
そう思えば、コロナ禍にあって有難いことだとも言えます。


仕事があるという事は、需要があるという事だし
出来る範囲で会社の為、陸送業界の為に

今年も全力投球していこうと思っています。
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さてさて、話は変わりますが
年末年始にかけ、世間ではいろいろなニュースが報じられました。


その中の一つ、年明け早々1月5日、
那須サファリパークの飼育員がトラに襲われるという
衝撃的なニュースが報道されました。


えっ!サファリパークで人が襲われた!?


ただ事ではありません。


一応概要をご説明しますと


5日朝08:20分ごろ、26才の女性飼育員が開園前の点検作業で

トラのいる展示スペースに向かおうとした際、

本来獣舎にいなければならないトラと鉢合わせになり襲われ、

駆け付けた別の女性飼育員(22)と男性飼育員(24)も

相次いで噛みつかれたというものです。


猫や犬でも本気で嚙まれたら相当なものなのに、

トラですよ、

最初に襲われた女性飼育員は手首から先を失うという大事故です。


この事故はまだ捜査中で、

完全に原因解明が出来ている段階ではありませんが
前日の飼育担当者が、トラが完全に獣舎へ入ったか確認せず、

また翌日の飼育員にそのことが伝わってなかった中で

起きた可能性が高そうです。


このサファリパークでは過去にも

ライオンと飼育員の事故が2回発生しており、
いずれも扉の閉め忘れや鍵の確認ミスが原因とされています。


サファリパークでは、その都度マニュアルを作成し

チェック体制を取っていたというが
2度ならずとも3度まで...
いや、2度あることは3度あるといった方がきっと正しいのでしょう。


前日閉園後に、トラが獣舎に入ったことを確実に

見届けなければならなかった飼育担当者は、

予想外の大雪で除雪に追われていたとの情報もあります。


この飼育員は、いったいどんな気持ち、心境、心理状態で

除雪作業をしていたのでしょうか。
そしてその後に繋がる、トラが獣舎に入るまで確実に見届けること、

いつも出来ていたことが、なぜその日は出来なかったのでしょうか。


今回の事故はマニュアルを守らなかった

ヒューマンエラーの可能性が高いですが、
どんなに完璧なマニュアルやルールがあったとしても、

今回のように想定にない作業などが
加わると人は簡単にエラーを起こしてしまいます。


もちろん私も同じように過去何度も

ヒューマンエラーをやらかしたことは言うまでもありません。
幸いにも人を傷つけたり、

自分自身が受傷したりということまでには至りませんでしたが、
人は必ずエラーを起こすものなのです。


サファリパークの猛獣飼育は確かに特殊な仕事の一つかもしれませんが、
私たちのやっているトラック陸送も、一つ間違えば人の手首だけではなく
その命さえも奪ってしまう可能性のある仕事という点で

十分特殊な仕事です。


人が犯すヒューマンエラーをどのように捉え、
どのように関わっていくかは全く同じだと思います。
私自身は、出来る限りヒューマンエラーを発生させないように

自己の体調管理や仕事の事前準備に尽力するようにしています。


また、仮に想定外の事柄が発生した時には

慌てず、携行している天然水(アルカリイオン水が好み💛)を

サッーっと口に含むようにしています。


冷たい水が喉を潤すと同時に、その一呼吸が

心の動揺やブレを修正してくれるような気がするからです。


どんな人間、どんな職場でもヒューマンエラーは起こり得るものであり、

そのパターンを知ることは有意ですので


新年早々ですが、

ヒューマンエラーの12パターンを私たちの陸送業務に当てはめて

ご紹介したいと思います。


【ヒューマンエラーの12パターン】

出典:レジリエント・メディカル


①無知、経験不足、不慣れ


これは誰にでもあるものですね。
私がそうであったように、トラックの運転技術や道路をよく知らない等、

経験を積むことである程度克服できます。
初期状態では先輩陸送ドライバーがこの業務特有の知識を

根気よく丁寧に教えてあげることが必要です。


②危険軽視、慣れ


3ヶ月~半年もすると新人陸送ドライバーも一連の仕事の流れと、

陸送するトラックに慣れて段々と気持ちが緩んできます。
また、ベテランさんでも無事故10年、20年といった方が

ちょっとした拍子でつまらない事故を起こしてしまうことがよくあります。
人間は一つの能力として「慣れ」という機能を持っていますが、
初めてハンドルを握った時の感覚を忘れずに、

己の「慣れ」と向き合っていかなければなりません。


③不注意


文字通り「注意する」の反対です。

当たり前ですが、車の運転は注意作業の連続ですので
自動車事故で圧倒的に多いのがこのエラーです。
後方をよく確認せずに進路変更したとか、

段差に気づかずバンパーを擦ってしまったとか、
あるいは、持っていく車の伝票番号をよく確認せず

間違えてしまった等数えたら切りがありません。
疲労や錯覚とも関係がありますが、

これらのヒューマンエラーをゼロに近づけるには
目の前の事に集中し、注意力を高めて事に臨むことです。


④連絡不足


これは業務が複数人に渡る場合でのコミュニケーションエラーです。
車の回送に於いて引き取りと戻し納車のドライバーが違う場合、

しっかり情報共有をしておかなければ
あった場所に車が戻っていないとか、

伝えてあったのに駐車方法が間違っているとか、
お客さまからのクレームを頂くことになってしまいます。
普段から職場内の風通しを良くし、

些細なことでも「伝える、確認する」ことが大切です。


⑤集団欠陥


少し難しい言葉ですが、

例えば、その昔陸送業界では遠方に車を納車してから帰路につく際、
乗車駅の隣接駅までしか切符を購入しない、

いわゆる「キセル乗車」が当たり前のように行われていたと聞きます。
もちろん昔の陸送屋さんが全てそうだったわけではないでしょうが、
そうでもしないと、燃料代や有料道路代などの経費を引いたら

利益が出ないとの噂も...
これらは言わば、組織、集団ぐるみの暗黙の内の了解みたいなもので、

そもそもが間違っています。
他がしているから自分も...と、

エラーにさえ気づかない恐ろしいものです。
ひょっとしてこれって?
そう思ったら、視野を広くして他の会社ではどうなのか、

他の業界はどうしているのか、
そういった視点で見つめ直すと、

エラーを未然に防ぐことが出来るのではないでしょうか。


⑥近道行動、省略行動


これは誰にでも分かり易いパターンですね。
輸送で禁止されたルートを外れてショートカットをしてしまうとか、
タイヤの溝に詰まった石を取り除かずに輸送し、

途中でキャブやガラスを傷つけてしまったとか...
楽したい、面倒なことは出来るだけ省きたい、誰だってそう思いますが
ルールとして決められたことはその仕事に就く以上、

省くことは出来ません。
規則やルールを守るというコンプライアンスの問題でもあり、

殺傷能力のある乗り物を輸送する陸送業務においては
きわめて重要だと思います。

個々人の認識の違いもありますので、

組織としてこのパターンを取り上げゼロにしていくことが必要です。

その為には組織成員での相互監視も役立つと思います。


⑦場面行動本能


注意が一つの事に集中してしまい、

他のことを見落としたり疎かになってしまったりすることです。
これも日常業務の中で頻繁にあるのではないでしょうか。
高速道路でトラック運転中、反対車線の事故現場を通過する際、

どんな事故だったのか事故車両に釘付けになったりしませんか。

興味の対象に視線が奪われることは人の本能ですが、

そんな時が一番危ないので
事故現場を通過する際は、横目でちらっとに留めて下さい。


⑧パニック


人は予定していなかった事が起こると、普通なら簡単に出来ることや

判断できることが出来なくなってしまうので、

予め想定しておく、準備しておくことで

このエラーを低減させることが可能です。
また、予期せず想定外の事に遭遇したら、

まずは水を口に含むといったように前述したような
自分なりのリセット方法を確立しておくことも有用だと思います。


⑨錯覚


これは目の前の情報を正しく認知出来ていない状態のことです。
安全な車の運転に於いてこの錯覚は一大事です。
そもそも前方との車間距離を読み間違えれば、

安全に停止することすら出来ません。
運転は一般に視覚情報が90%に及ぶと言われますので、

身体の眼球機能をよく知り、
道路上での起こりやすい錯覚や錯視について学ぶことも大切ですね。


⑩機能低下


文字通りの身体機能の低下からエラーが誘発されることも多々あります。
錯覚も視機能の低下が要因になる場合もあります。
しっかり自己管理をし、

プロドライバーとして常に自分の出来る範囲を把握しておきたいものです。


⑪疲労


これも誰でも分かります、疲れてくると集中力(注意力)が低下します。
危ないのは、自分は疲れていないと思っていても

身体機能が疲弊している場合です。
作業効率だけを追い求め身体を酷使していると、

身体が発するサインに気づかなくなってくるので
出来ることと、出来ないことをしっかり区別することが重要です。


⑫意識低下


単調作業の繰り返しなどでは、

集中力の欠如や意識の低下が発生しやすくなります。
定速走行の続く郊外の高速道路など、私も身に覚えがあります。
確かに昼食後の運転など、瞼が重くなることがありますが
生理的な現象だと括るのではなく、
意識低下を招いている他の要因がないか探ってみることも

時には必要かもしれません。
睡眠時間は足りているか、心理的な心配事は抱えていないか、
ひょっとしたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの病気かもしれません。


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今回は那須サファリパークの事故から、

ヒューマンエラーについて思うところを書かせて頂きました。


人は失敗するのが当たり前、うん、それはそうだ。


言い古された言葉ですが、


2度あることは、3度ある...


年初早々あらためてヒューマンエラーについて考えた結論。


その意味するところは、


失敗は1回きり、2度目はないよ


同じ失敗をする人(組織)は3回も4回も過ちを繰り返します。


<m(__)m>

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