陸送屋さんの必修能力、「メタ認知」とは...
こんにちは、嶋屋のYです。
先週あたりから朝は上着が必要なくらい気温が下がり、
ここ神奈川県相模湖周辺は、山の木々も鮮やかな...
と、まではいきませんが、
燻ぶった橙色や黄緑と黄色が入り混じった
微妙なグラデーション程度に木の葉も色づき
秋の深まりを感じさせております。
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さて、最近の気になるニュースでは
先日フェイスブックが仮想3次元空間「メタバース」に
今後、日本円にして約55億円の投資をし、
それに伴い社名を
「メタ(Meta)」に変えるという発表がありました。
おおおっー、ついに来たかっ!
私は一人ほくそ笑んでしまいました。(^・^)
というのも、「メタ」という言葉、
心理学の世界ではよく「認知」という言葉の頭に付けて
「メタ認知」という感じで使われる用語で、
個人的にこの「メタ」、
結構気にいっているフレーズだからです。
ところで「メタ」って何....??
あまり日本人には聞き慣れない言葉ですよね。
はぁ、何だ「め・た」って?
オレはメタじゃなくって、「メタ・ボ」だけどな!
アッハッハッハ~(笑)
(-_-;).....
そんな声も聞こえてきそうですね。
しかしそんな私も、立派なメタボです....ハイ
まあ、そんな方も結構多いのではないでしょうか。
メタボが疑われる人とその予備軍を合わせると、
働き盛りの50代で32%という数字もあります。
じつに3人に1人はメタボ(予備軍)なんですね!(>_<)
(政府統計国民健康・栄養調査の2018年度調査より)
私もこの機に?再学習と思い、
メタ(Meta)、ちょっとググってみました。
(引用:Wikipedia)
「あとに~」という意味の古代ギリシャ語の接頭辞。
転じて「超越した」、「高次の」という意味の接頭辞で、
ある学問や視点の外側にたって見る事を意味する
(引用:weblio英和辞典)
主な意味:changeなどの意
つまり用法としては、【meta+□□】で、
□□を超えた、超越したという意味で使われ
先ほどの「メタ認知」では、
「認知を超えた~、認知の向こう側」
というようなニュアンスで使われています。
ちなみにメタボは、
正式にはメタボリック・シンドローム(metabolic syndrome)といい、
内蔵肥満に各種の代謝異常が重なり、
心臓病や脳卒中などになりやすい病態のことです。
metabolicはmetabolism「物質代謝、物質交替」の形容詞形で、
Metabolismの語源はギリシャ語のmetaboleに由来します。
metaboleのboleは(投げる)、metaは(変化して~)ですから
合わせて「変化」ということになります。
そこから医学用語で「物質代謝、物質交替」を指すようになりました。
syndrome は「症候群」ですから、
metabolic syndromeは代謝異常症候群ということですね。
でも、タイシャイジョウ...なんて言われてもピンとこないので、
やっぱりメタボは「軽度肥満」というような意味で使われる方が、
一般的には通じ易いのではないでしょうか。
さてさて、メタから始まって
なんで陸送屋さんのブログにメタボがこんなに登場するの?
それは私が単にメタボだから....いやいやそうじゃなくて
「メタ」好きなだけではなく、この「メタ」、形を少し変え、
「メタ認知」として実は陸送に大きく関わっているからなんですょー!
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こちらのブログで度々書かせてもらっていますが、
車を運転する仕事(例えば我らが陸送業)って、
当たり前ですが、人間が行う社会活動の一つですよね。
自分(自車)の周囲には常に相手(他車)があり、
ある目的(行き先・納車先)の為に、
最も効率の良い方法(経路選定)で目的を目指す。
もちろん道路上には道路交通法というルールがあり、
円滑な交通移動のベースとなっていますが、
ルール以前に、道路を利用する人の中には
考え方や価値観が全く違う、
そこまでじゃなくても単純に身体機能の差や、判断能力の差で
目的達成まで一筋縄ではいかない状況がよくあります。
そこで活躍するのが、「メタ認知」です。
直訳すれば、認知を超えて、より高次の認知ということになります。
私が以前、東北工業大学名誉教授で日本交通心理学会役員でもある
太田博雄先生のコーチングに関する講習会を受講した際
メタ認知は「認知に関する認知」であり、
Observing self、自己の客観視、見る自分を見る、
そのような言い方で「メタ認知」を説明されていました。
実際の運転者目線でいうと、
道路上に於いて、自分以外の他車のドライバーは
どう考えて同じ道路上を運転操作しているのか、
フロントガラスからサイドガラス、さらに後方へと次々と流れる
道路交通状況に対し、認知・判断・行動しながらも、
自分とは少し離れたところ、例えば自分の頭の少し右前方に
もう一人の自分(これがメタ認知を司る)が自己の認知を離れ
認知を司る(他車ドライバー目線で同じ状況を認知するイメージ)
それができると自ずと、
ああ、あの車、こうしたいのね。
ほほぉ~、そこのドライバーはああしようとしているのかぁ~
そんな気づきのようなものが見えてきて、
じゃあ、オレはこうするよ
と、安全に運転する際にとても役立つのです。
ですから、陸送ドライバーにこのメタ認知能力は
必須といってもいいでしょう。
陸送ドライバーならずとも、
車を運転する人ならちょっと気になりませんか
このメタ認知。
最後になりますが、
今回ご紹介した「メタ認知」ですが、
その構成要素と、どうしたら高められるのか、
それらを簡単に箇条書き致します。
【メタ認知の構成要素】
1.自己理解(ストレス時の運転行動特性)
2.セルフモニタリング(今の自分の運転振りについての気づき)
3.自己制御(深呼吸して気持ちを落ち着かせたりする)
【メタ認知技能を高める方法】
自分を振り返り、自分の課題に自ら気づくこと。
簡単なようで、この
「自分を知る」というのが中々難しいことです。
今回はフェイスブックの社名変更からメタ認知について
お話しさせて頂きました。
今週は天候が安定しないようですので、
せめて気持ちだけはどっしりと安定させ
安全輸送に励みたいと思います!
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