悪魔が囁く瞬間!神奈川県で発生した陸送事故から学ぶ...

query_builder 2021/10/15
ブログ
有限会社嶋屋

こんにちは、嶋屋のYです。
ブログの記事を執筆している神奈川県相模原市にある

弊社「若柳(車両)事務所」の現在の天候は秋晴れといっていいほどの

晴天でとても穏やかな朝となっております。


と、そんな平穏な時とは反対に、

国内では昨日、岸田総理大臣が伝家の宝刀「7条解散」を振り下ろし
衆議院が解散し、一気に選挙モードに突入しました。


今回の選挙は「未来選択選挙」と掲げられ
岸田総理大臣は、私たち国民の信を問うとしています。


総理はご自身の経済政策の中で取り分け強調している
「新しい資本主義」について、


「成長なくして分配はない」


と述べられています。


また、経済雑誌のインタビューでは
成長と分配で国民所得を広く押し上げていくとし、


「令和版所得倍増計画」を強く訴えていますね。


もちろんこれは、1960年に池田内閣が打ち出した経済政策
「所得倍増計画」にあやかったネーミングです。


経済のこと、政治のこと私は全く分かりません。
(大学時代は文化人類学が専攻でしたから...)(^-^;


けれど、岸田総理が「所得倍増...」そんな言葉を口にした時点で


ああ、やっぱりこの人も国民のこと見えていなんだなあ~

と残念な気持ちになりました。


1960年代といえば、今から60年も前です。
当時の日本は敗戦で焼け野原にされ、

文字通り生活や価値観もゼロからスタートし、
ようやく世界の仲間入りができるようになってきた頃。


国民の旺盛な需要が供給を上回り、

現在でいう中国やインドのような需給状態だったはず。


誤解を恐れずに言うなら、

仮に池田内閣が「所得倍増計画」を打ち出さなくとも
急速な経済成長は果たせたのではないでしょうか。


また1960年代、まだ私はこの世に生を受けてはおりませんでしたが、
少なくとも私が10代頃だった70年代~80年代、


先端技術が備わった自動車や、

毎年のようにモデルチェンジするオートバイに目を輝かせ
日本には明るい未来があるかのような、

ある種の「夢」があったように思います。


失われた10年が、失われた20年になり、このままでは30年に....


もし岸田総理が今回の選挙を「未来選択の選挙」と位置付けるのであれば
国民にこの「夢」を見せられる

具体的な政策を打ち出して欲しかったものです。


時は2021年、

現在どれだけの人が「所得倍増計画」に胸ときめかせ
将来の生活にワクワクを覚えるというのでしょうか。


昨今のガソリン価格上昇や身近な生活必需品の物価上昇で、
今までの収入では同じ生活が送れなくなる状況が発生しています。


そのような中で、「所得倍増」?
おお、いいね!


そう思う人も、いるにはいることでしょう。

けれど、「所得倍増」という言葉に敏感に反応するのは
日本経済が最後にその煌めきを発した90年代頃までに
職業人として社会人で活躍していた、

40代後半から上の世代の人たちだけではないでしょうか。


多くの若い人たちは、もはや食べ物に困らない程度の生活ができれば
それで充分と考える層が多くいるように思うのです。


2年以上に渡りコロナ禍と戦っている現在、

「アフター・コロナ」や「ウィズ・コロナ」という言葉があるように
多くの人が生き方や考え方、価値観の変更を余儀なくされ、

コロナ禍は社会を大きく変化させるある種の契機となっています。


この災いを追い風にし、未来を創造するために必要なのは
60年代の夢の焼き直しではなく、

国民、とりわけ若者や子供たちが夢を抱ける国造りです。


民主主義に於いて選挙に勝つことは正義であるのかもしれません。
しかし、選挙権を持つ国民の選挙意識と投票行動は高齢になるほど高まり、
もはや若者たちは、この国の夢どころか、

自分自身の夢さえ語れる状況にはないのです。


『未来選択選挙』は


安心して子育てのできる教育一貫給付制度


若者への教育機会を含めた未来投資


高額所得者への大幅増税


富裕層における公的年金受給額の切り下げ


こんな政策を実行する政党を応援したいと個人的は思っています。


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まったく、陸送の話ではない出足となってしまいました。
けれど、国の成長戦略は自動車産業の一翼を担う

私たち陸送業界も無縁ではないので
少しばかり行を割かせて頂きました。


総選挙はまだ公示されていませんが、

どうやら10月31日(日)のようです。


貴重な選挙権利をドブに捨てることのないよう、

しっかり考えて行動したいものですね。
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さてさて、今週の陸送の話題....


あまり大きな声では申し上げられませんが、


つい先日同業の中で陸送自損事故が発生しました。(-_-;)


陸送屋さんが事故っーーー!
そんなのあるの~!?


陸送を依頼する側からみれば、まったく信じがたいことで
そんな業者には大切な車の回送は任せられないよ、

そんなことになるでしょう。


もちろんその通りです。

お預かりしたお車をご指定の場所、お時間に

お預かりした状態で届けるのが陸送屋の仕事であり、当たり前のことです。


しかし、悲しいかな、人間は失敗する生き物らしく
大なり小なりと生きていく中で数え切れないぐらいの失敗をしでかします。


いまブログを読んで下さっている「あなた」はいかがですか?


私は幸い、一生を棒に振るといった

取り戻せないほどの失敗はしていないつもりですが、
それでも、中~小の失敗はたくさんやってきました。


あれでしょ、そうそうあれも、うん、あんなことも....


でも失敗は成長の糧であり、

むしろ失敗が無ければ成長もありませんので、

今回は自損事故という

明らかに陸送ドライバーとしての「失敗」から学ぶというテーマで
お送りしたいと思います。


陸送の仕事をしていると、毎回同じ場所に納車へ行くこともありますが、
初めて行く納車場所、初めて行く引き取り場所など

あげたら枚挙にいとまがありません。


今回の自損事故は、ある大手架装メーカーの引き取り時に発生しました。


この架装メーカーではトラックの荷台に箱を架装する作業を行っており
事故は完成した箱付きのトラックを、次の架装メーカーに陸送する際、

車両の置き場(プール)で発生しました。


事故現場は出荷待ちの大型・中型トラックが

数百台もプールしてある大規模プールです。
私も何度も現地から車両を引き取ったことがありますが、

最初はあまりに広大なプールでびっくりした思い出があります。

(大型トラックの全長が12mですので、そんなトラックが数百台、

だいたいの規模はお察しして頂けると思います)


事故を起こしたドライバーさんは経験15年以上ですので、

初めて訪れた場所ではないはずです。


プールの奥の方から当該車両を引き取り、

敷地経路に沿って出口ゲートへ向かっていましたが、誤って

一本手前で曲がってしまい行き止まりでUターンしました。


そのまま来た経路を戻って、正規の出口ルートに戻ればよかったのですが、

戻るまで200m以上あります。


すると並んだトラックの列が一部空列になっている箇所を発見、
その向こうには自分が向かっていたお目当ての出口が

見えるではありませんか。


「シメシメ、200mも戻らずに、ここを通れば近道だな...」


そう思ったかどうかは定かではありませんが、
きっとそれに近い感情が心にふっと湧いたはずです。


ドライバーはスルスルっーっと、注意力マックスにして

ゆっくりアクセルを踏みました。


縦2列に並んでいる大型トラックの横を通り過ぎようとしたその時、
乗っていたトラックのキャブがドスン大きく沈み込み、

ドライバーの身体には激震が走りました。


あろうことに、そこには敷地内排水の為の溝が掘ってあり、

雑草の繁茂も手伝って見えづらく、

乗っていたトラックは真新しいバンパーの下が泥に着く形で

前輪2輪がちょうど溝に挟まるように落輪してしまったのです。


「魔が差す」とはまったくこのようなことをいうのでしょう。


通過しようとしたレーンの間隔がどれほどあったか詳細は分かりませんが

通行レーンではなくもともと車を留め置くスペースであることを考えれば、

運転していた中型ウィング車の車幅2.4mが余裕で通過できるスペースは

なかったのではないでしょうか。


状況説明が下手で申し訳ありませんが、<m(__)m>

皆さんはこのような場合、どのような行動をとりますか?


①近道(ショートカット)は魅力的だが、本来の通行レーンではないので

面倒でも来た道を戻って、正規ルートで出口に向かう。


②通れるスペースがあるならもちろん空車レーンでも通行するのは当たり前、でも通行したことがないので予め降車して目視で通行可能かどうか入念に調べる。


③自分の運転する車が通れる最小限のスペースがあるのなら、今回のように空列の間を近道する。


殆どの陸送ドライバーの皆さんはきっと①を選ぶでしょう。

もちろんフツーに正解です。


けれど今回のドライバーさんは③を選択してしまいました。
せめて降車し、自車が安全に通行できる幅員があるか、また、前方の草むらに側溝や突起物は存在しないか、これさえ出来ていれば、

今回の事故は未然に防げたはずです。


誰も、目の前にがっつり側溝があることを知っていて

突っ込んだりする人はいませんからね。


ではなぜ①を選ばずに、経験15年を誇るドライバーは

悪魔の囁きである③を選択してしまったのでしょう。


当日の雨の程度は定かではありませんが、気象庁のデータによると
現地近隣の事故発生時刻では、1時間に11mmの雨を観測しています。
(気象庁:過去の気象データより)


これは1時間雨量10mm以上20mm未満で、やや強い雨となり、
地面からの跳ね返りで足元が濡れるザーザーと降るイメージだそうです。
(気象庁:雨の強さと降り方より)


発生時刻は正午過ぎなので、夜間で地面が見えずらいという

ことはなかったにせよ、生い茂る草むらは雨に打たれ折り重なり、

その下に潜む悪魔の側溝は容易に発見できなかったことが想像されます。


またこのプール、アスファルト舗装などされておらず、

空梅雨などで雨が全く降らないと
大型トラックのエンジンファンから地面に噴き出す風で、

あたり一面が真っ白になるほど状態はいいとは言えない場所です。


ここに先ほどのような、ザーザー振りの雨が降っていたとしたら...


一端乗り込んだキャブから降りて進行経路の確認をするのは


『面倒くさい』


どんな人でも、そのように思うはずです。


車の運転に限りませんが、この面倒くささが曲者で、
面倒くさがりやの悪魔の囁きに乗じた時、


人は最もリスク(事故)に晒されている状態なのです!


私などはいつもおっかなびっくりハンドルを握っているので、
こと車の運転に関しては、経路を間違えたら絶対元の場所に戻って

やり直しますが、


百歩譲って、もしショートカットの経路を選ぶのなら


雨に濡れることを厭わず、降車して進路の安全確認をして

欲しかったものです。


人生万事が選択の連続。


昼食ランチのメニューぐらいなら、


あっ、これ失敗だわ~


なんて程度で済みますが、


人さまから任されている陸送のお仕事ですから
決して道を踏み外さないよう
(道のないところは走らないよう)(>_<)


自分の目で確認し、

前方、安全よ~し!

安全輸送で一日を終えたいものですね。


今日もこれから今週最後の陸送をしてきます。


前方よし!

後方よし!


安全輸送で行ってきま~す!


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