震度5強、地震発生!その時陸送ドライバーに与えた影響...

query_builder 2021/10/11
ブログ
有限会社嶋屋

こんにちは、嶋屋のYです。
皆さまいかがお過ごしですか。


先週は7日木曜日の夜遅く、千葉県北西部を震源とする
震度5強の地震が発生しました。


時間帯が夜遅くという事もあり、慌てて布団から飛び起きた

という人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。


私も就寝直前でしたが、揺れ動く自宅の床上で
両足を踏ん張りながら揺れが収まるのをジッと待っていました。


その間脳裏では、ちょうど10年前に起きた

東日本大震災の時の光景が思い起され
あらためて、人間が抗えない自然現象の凄さと恐怖に

畏怖の念を抱かされました。


私の住む地域は幸いにも震度3程度で、大きな被害はありませんでしたが
足立区内では日暮里舎人ライナーの列車脱線事故や、

各地で水道管の破損などあり、地域の人の生活に大きな影響を与えました。


この後にご紹介致しますが、
地震のあった翌日、私は陸送の仕事で茨城県水戸方面に

トラックを引き取りに行く予定だったのですが、
始発からJR東日本管内の列車は殆どの路線で

運休や大幅な遅延が発生し、大混乱。


もちろん私もその一人で、首都圏の主要駅は朝の通勤客による

多くの人で溢れかえっていました。


私は、運休表示や遅延の電光表示案内板をじっと眺めながら、
仮に列車復旧後もこの混乱は暫く続くだろうと踏み、
早々にJR線での移動は諦め、私鉄と高速バスを乗り継ぐルートに

経路を変更し、ほぼ予定通りに水戸方面に到着することが出来ました。


今はスマホという便利な道具があり、色々な情報がリアルタイムで

集められるので、交通事故や道路渋滞情報などは、普段から

ツイッターなどリアルタイム情報源を活用し、

真っ先にチェックするようにしています。
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さて、ここからは本題、陸送のお話です。


ブログ更新が週をまたいでしまいましたが、
先週も神奈川を始め、各地へ陸送をして参りました。


その中でも先週は珍しく茨城方面の陸送が3回ほどありました。


一つ目はトランテックス様からのご依頼で、

茨城日野自動車の守屋支店から水戸市内の指定工場へ

大型トラック「プロフィア」を陸送し、後日修理完了後、

その車両を常総市内のユーザー様へお届けする仕事でした。


更にその日の当日、神奈川県川崎市に本拠を構えるヨシノ自動車様より
手配した陸送乗務員が地震による交通機関への影響で
引き取りに来られず、急遽弊社に陸送業務依頼が入りました。


そこでたまたま現場近くにいた私に、社長からの勅命が!


社長:Yさん、申し訳ない、急ですがそこからもう1本陸送お願いします。
   既に担当の営業さんがそちらへ向かっています。


私:(社長の勅命とあらば致し方ない)はっ、ハイッ!了解しました!


かくして、直前に納めた納車先近くのコンビニで担当営業マンさんの

運転する車に乗せて頂きつくば市内(といっても辺鄙な場所でしたが)

にある、とある研究施設から自動運転実験先行車両の大型トラックを

引き取り、神奈川県厚木市に陸送致しました。


引き取り時に、担当営業の方から


嶋屋さん、ご無理言ってすみません、助かりました~


キタッー、そんな感謝のお言葉も頂いて
つくばから厚木までの150km超を

一気に走り切ってしまいました。(^-^)


以前もブログに書いたと思いますが、サービス産業では日常的に

お客様からポジティブ反応として


「ありがとうございます!」とか、
「助かりますっ!」とか、


そんなお言葉を受け取ることが多いのですが、


陸送というこの仕事ではあまりそのような機会がないので、
年に数回ある今回のような機会は
大変であることが多いいものの、
やっぱり、やりがいの感じられる瞬間だったりもするのです。


このように、弊社は少ない人員で切り盛りしており
必ずしもご要望にお応えすることが出来ないこともあるかもしれませんが、


安全輸送の範囲内、出来る限り小回りを利かせ
お役立ちできる陸送会社を目指しておりますので、


お車の陸送でお困りごとがあった際には、
何なりと、嶋屋にご相談してみて下さいね!


おっと、すっかり会社の宣伝になってしまいました。


ブログ、ブログと...(^-^;


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さてさて、我々陸送ドライバーは仕事で行く先々の公共交通機関に

精通していないと納車先から戻ることもままならず、時には

仕方なしに高額料金を払って、タクシーを呼ぶ羽目になることが

多々あります。


確かにスマホの、経路検索はある種、革命をもたらしたことは

間違いありませんが、陸送ドライバーは利き手でガッチリと

グーグル先生と握手をしつつ、


反対の手では更に違う経路検索手段を模索していないといけません。


場所によっては本当に「陸の孤島」的な納車先というのもあり、
そんな地域には大抵その地域住民が利用できる

コミュニティバスが存在します。


そう言えば、この前陸送で訪問した千葉県山武市にある

「日本ドライケミカル株式会社」さんも
言葉は悪いですが、自走陸送ドライバーからすると

この「陸の孤島」でした。


頻繁にあるわけではないものの、
最寄り駅JR総武本線「松尾駅」までは4.5km程、

徒歩だと約1時間でしょうか。


日頃の運動不足解消にはいいかもしれませんが、
やっぱり大抵はタクシーのお世話になってしまうのではないでしょうか。


今回はその後もう一本陸送を抱えていたこともあり、予め山武市の

コミュニティバス、その名も「さんバス」の運行経路と時刻表を

確かめてあったのでスムーズに次の陸送に向かうことが出来ました。


現在、公共交通機関各社はコロナ禍の影響や鉄道・バス利用者の減少、
高騰化する人件費や燃料費等によりその果たすべき社会的責務と

健全な企業経営の間で大きく揺れ動いています。


特に収益率の高いドル箱路線を持たない地方交通のバス路線は深刻です。


一人でもバス利用客があれば走らせたい、

けれど走れば走るほど赤字が増え続ける、


そんなバス路線会社はきっと全国に数多くあると思います。


ある会社は、一部の路線は本体と切り離して

実態に則した運行形態に改めたり
あるいは、自治体や地域観光業者と協力し、

少しでも運行収入を上げようと努力しています。


因みに、前述の山武市の「さんバス」ですが、運行するのは
ちばフラワーバス株式会社という山武市に本社を置く会社です。


このちばフラワーバス、意外にも私たち陸送ドライバーにとって

馴染みが多く、千葉方面、特に千葉市郊外から八街~成東へ続く

近辺への陸送の場合、


神奈川のように私鉄の乗り入れがなく、JR路線しかないという不便さ、
また、その運行間隔も一日を通じほぼ1時間に1本程度という理由から、
タイミングさえ合えば辺境地にあって、

ちばフラワーバスは大変便利で有難く利用させてもらっています。


ちばフラワーバスは、京成電鉄の連結子会社で
京成電鉄成東自動車営業所の運行する路線を
引き継ぐ形で平成7年に営業開始しました。


ちょっとデータは古いですが、
保有車両は50台にのぼり、

12路線59系統のバス路線で営業をしているようです。
(ちばフラワーバスHPより、平成30年3月31日現在)


会社沿革にはその後幾多の路線新設や休止・廃止の様子が記載され、
そこからも、地域住民の交通を守るという会社の強い使命感が

感じられました。


ちばフラワーバスの設立から遡ること4年、

有限会社冷熱サービスが設立され
平成6年8月に社名変更してちばフラワーバス株式会社と

なっているのですが、冷熱サービスというぐらいですから、

きっと空調関係の会社だったのか...
個人的にはちょっと気になるところです。


で、結局タクシー利用の場合だったら迎車代含め2500円コース

だったところが、運賃200円で済ますことが出来ました。ヤッタネ!


一人の陸送ドライバーが出来ることは少ないですが、
一歩踏み込んで情報を集めて、少しでも利用できる

地域交通路線網があればこれからも積極的に利用させて頂き、

少しでも地方交通路線の存続に帰依できればいいですね。


というわけで、今回は陸送ドライバーが日頃お世話になっている
コミュニティバスから感じた徒然でした...


今週も心地よい秋風を感じながら~、

安全輸送で神奈川だけじゃく、全国各地へ陸送しますよー!

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