陸送事始め~ボデー=BODY≒ボディぃ~???
こんにちは、嶋屋のYです。
先週、やっと関東地方が梅雨入りしましたね。
近畿、東海地方が例年より3週間も早い5月16日頃に梅雨入りし、
あれから一月、てっきり関東も梅雨入りしていたとばかり思っていましたが、
関東は平年と比べ7日程度、
ここ10年では最も遅い梅雨入りだったようです。
確かに、先週は梅雨らしい天気が続いていたので
やっと来たか、そんな関東地方の梅雨入り宣言でした。
陸送屋さんをはじめ、ハンドルを握るお仕事に係わる方には
うっとおしい時期ですが、
この後やってくる「ピーカン」の夏を心待ちに、
速度控え目でこの季節乗り越えましょう。
さて、最近陸送中や陸送から離れた時よく考えることがあります。
それは、物事の始まりやきっかけ、はたまた、初心や動機とか...
火のないところに煙は立たぬ...
何でもそうですが、物事には始まりがあり、
なぜ始まったの?
どうして始めたの?
大げさに言えば、そこには歴史の必然性があった
ということも時にはあるかもしれません。
つまり、今回のテーマ「事の始まり」というわけです。
ひょっとしてNHK大河ドラマ「青天を衝け」の見過ぎか?(>_<)
まあ、とにかく、陸送の話でいうと、陸送の原点って?
みたいなことをよく考えるのですよ。
陸送業自体の事の始まりは、日本陸送協会製作の創立50周年PRビデオに
詳しく紹介されていますのでご興味のある方は
こちらをご参考下さい。
☟
今回は私がこの仕事、陸送でまず最初に感じた「???」を
お一つ紹介したいと思います。
それは陸送を初めて、最初にトラックシャーシを納車に行った時でした....
「え~、ボデー屋さん?、ボディー屋さんじゃないのー!?」
ご存じの通り、陸送のお仕事で港に次いで回送の多いのが
〇〇ボデーと呼ばれるトラックの荷台を製作するメーカーさんへの回送です。
具体的に企業名を出してしまうと、
東洋ボデー、相模ボデー、美川ボデー、中村ボデー....
神奈川にも千葉にも東京にも、あるある、実に多くのボデー屋さん。
でも当初、この「ボデー(ぼでぇー)」の響きがなかなか馴染めず、
「なんでボディー屋じゃなく、ボデー屋なんだろう?」とずっと思っていました。
で、いつかその真相に迫ってみようと考えていたのです。
ついにその時が来たかっ!
このボデーという言葉、誰もが分かるように
それではまずはBODYについて調べてみましょ~。
【weblio英和辞典】には
可算名詞:(車・船・飛行機の)本体、胴体とあります。
また、【Cambridge Dictionary】では
the painted metal shell of a vehicle, such as a car or an aircraft
(車や航空機などの塗装された金属本体)
とあります。
発音は、アメリカ英語ですと 【バァディィ~】、
イギリス英語だと【ボォディィー】
そんな感じです。
日本で使われるBODY(ボディー)の発音は
そもそもトラックの生産が日本で本格化され始めた1960年代、
拗音と呼ばれる〇〇ィ~の小文字、
したがって、
なっていったのかもしれません。
印刷業界では遡ること1960年代、
【ボデー】の文字が所狭しと並んでいました。
そこは昔の活版印刷の時代、今とは違い印刷料金は
カタログの文字を「ボ・デ・ィ・ー」と4文字にするより
おそらく当時の日本語の発音の中に「〇〇〇ィ~」という音がなかった
急速に西洋の物が輸入され、先人たちはそのものの呼称を
今でもそんな痕跡を感じさせる言い回し、特に70代以降の
たとえば、
【日産ヂーゼル】:(日産ディーゼル)UDトラックスの前身
【デズニーランド】:(ディズニーランド)
【ビルヂング】:(ビルディング)
【アイスキャンデー】:(アイスキャンディー)
いかがですか?
私の好きな【ALWAYS ~三丁目の夕日】という、
俳優の堤真一さん扮する鈴木オートの店主も確かこう言っていました。
「戦争だって終わったんだ、でっけぇビルヂングだってきっとできる...」と。
きっと当時は今とは逆で、
【ボディー】が「???」で、
【ボデー】と呼ぶ方が自然でだったのでしょう。
それから時代は移り、半世紀を経て、ほとんどの人が義務教育で英語を学び
bodyは「ボディー」であること知り、
body=ボデーに違和感を持ち始めるようになりました。
商品記号としての名称であれば別段、
ところで、数あるボデー屋さんの中でも、
もちろん会社概要にも商号:東洋ボデーとしっかり記載されております。
会社沿革を覗くと、1952年創業のようです。
まさしく商用トラックの黎明期とぴったり重なる時期です。
【1952年トラック用リヤボデーの製造開始】
【1973年小型車量産リアボデー生産開始】
沿革を覗くとトラックボデーの生産で
順調に事業拡大していった様子が伺えます。
その要となったボデーですが、1992年になると
【自社ブランド アルミゲート平ボディー生産販売開始】と、
本来ボデーのところが【ボディー】となっています!
老舗のボデー屋さんが、なぜ自社の製品名を
ボデーからボディーに変えたのか?
その答えは直接、東洋ボデーさんに伺ってみないと分かりませんが、
90年代という時代背景から、
自動車産業が急速に輸出拡大していった時期と重なり、
きっと、自国だけで生産が完結していた時代とは違い
あくまでも原音に忠実な【ボディー】とした方が
そんなビジネス的な大人の理由があったのかもしれません。
東洋ボデーの従業員さんたちは
今度納車に伺ったらぜひ聞いてみようかしら。
でも、郷に入れば郷に従えとも言うし、
私もすっかり、
少なくてもこの業界ではね!」
な~んて、旧知の友人に話したりするようになってしまいました。(^-^;
その昔、まだ私が少年だった頃、
プラモデルやラジコンが好きで
「いつかはほんとのベー・エム・ベー(BMW)に乗るぞぉ~」
そんな青くさいことを言っていたのを思い出しました。
もちろん、現在は高級輸入車であるBMWは一般的に、
【ビー・エム・ダブリュー】や【ビー・エム】と呼ばれていますよね。
人って話し方や話題で、な~んとなく歳が分かってしまうものです。
あ~こわや、こわや
【故きを温ね、新しきを知る】
名は昭和のままだけど、
中身はどっこい、令和の次の時代にも通じる
神奈川のみならず、
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