久しぶりの長距離陸送で思ったこと...
こんにちわ、神奈川の陸送屋、嶋屋のYです。
今週は久しぶりに長距離の陸送をしてきたので、 そのお話をさせて頂こうかと思います。
運送業にも当てはまると思いますが、我が陸送業界でも 主に首都圏近郊の架装メーカーや船舶輸送の拠点港へ車を陸送する「地場」と、 関東から近畿・関西方面や四国、中国、九州方面等の比較的長い距離を陸送する「長距離」の2種類があります。
もちろんこれらは明確に分かれているわけではなく、その時々の配車状況によって、地場を走ったり、長距離に出たりと色々あり、たいていは「地場組」と「長距離組」に分かれ、その特性やドライバーの希望に合わせて配車がなされております。
そこで、ブログ担当Yはといいますと、典型的な「地場」嗜好でありまして、めったなことで長距離には出向きません。
もちろん会社命令となれば、そうも言ってはいられませんが....(^^;)
ある長距離ドライバー経験者に言わせると、
「アレは、ほんと好き嫌いが分かれるよ~」と。
運送事業者の長距離トラックは、殆どがその乗務員の専用車で、
長距離運行を少しでも快適にする為に独自の設備が付加されたり、
キャブ内の仮眠ベッドには、布団・枕を常備してある車も少なくありません。
翻って私たち陸送ドライバーが陸送する車は、ブログでも何度か説明したように、まだ完成していない、未完成の車がほとんどで、その車種も実にさまざまです。
街を走るゴミ収集車(パッカー車)や高所作業車、赤色車体が目印の消防自動車など、働く自動車系の車も多く、それらの殆どは前提として長距離走行を想定していない車です。
これらの車に共通しているのは、
「長距離走るならこんなのあったらいいよね」っていうような
装備や装置が全く付いていないということ。
つまり、長距離走行するなら極力給油の回数を減らしたいので、容量の大きい燃料タンクやサブタンクも欲しいし、運転の疲れを癒す為、身体を横に出来るベッドは必須です!
でもそんな作業系の車両には、これらの装備は全くと言っていい程付いていません。 燃料タンクは最低容量だし、ベッドどころか、キャブ内は機械装置やスイッチ類でびっしり。
当たり前です、これらの車はアドレナリンを出しまくってハンドルを握る、まさに男の道具なんですから!
しかしそんな車両でも、私たち陸送ドライバーは 引き取り先で車両を受け取ったら最後、納車先にお届けするまで 何百キロ先でも、例え何日かかろうとも!?
「これも何かの縁、一期一会の出会いさ!」と、頑なに信じ、
「今夜もヨロシクっ!」 と、言っているかどうかはさておき、
良き相棒として、一晩を一緒に過ごすのであります。
先日私が陸送した車両も、中日本高速道路の維持作業車で、
そっくり上記のことが当てはまるような車両でした。
車型FCのベッド無し、キャブ内は機械類がビッシリ....(*_*;
その車両は当地神奈川からではなく、山梨県甲府市から愛知方面の塗装屋さんへの陸送だったので、走行距離は300kmに届かない程度で余裕綽々だったのですが、
パーキングでの仮眠は室内の狭さ故、困難を極め、一晩中悶絶しておりました(>_<)
まあ、陸送というお仕事に携わる以上、これは避けられないことですね。
最後に今回の陸送中に感じたことを一つ。
輸送途中、巷間周知のことですが、高速道路のサービスエリアやパーキングの大型レーンは満車・満車・満車表示のオンパレード。 場所によっては、流入レーンから、合流レーンにまで トラックが溢れかえっていました。
私たちも時には身を削り、近い未来、どこかの街や社会できっと役に立つであろうトラックを運んでいますが、
物流の根幹を支えていると言われる運送事業者のトラックドライバーの皆さんこそが、日夜「いま現在」必要とされている物資を、都市から都市へ運び、結果としてこの便利な世の中を支えてくれているのだと実感させられました。
これからは、Amazonでネット通販を利用する際は、
「またお仕事増やしちゃってゴメンネ!」
そう心の中で呟きながら、ポチっとすることにします。
日夜働く物流ドライバーさんたちに 感謝の気持ちを忘れずに。
そう思わせてくれた、今回の長距離陸送でした!
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