神奈川からお届け~陸送ってこんなお仕事!~

query_builder 2021/03/04
ブログ
有限会社嶋屋

こんにちわ!神奈川から安全運転第一で陸送を行っている嶋屋のブログ担当Yです。毎週金曜日に更新している当ブログですが、今回は業務の都合で今日木曜日に書き書きしています。


3月に入り最初の週、例年であればどの業界も年度末を控え、猫の手も借りたい忙しさでしょうが、今年はコロナの影響で一部の多忙な業種業界と飲食業や旅行業といった需要回復のままならない業種で二極化の様相を呈しているように思います。


で、我が業界はどうなのかというと、お陰様で毎日お仕事を頂き、ハンドルを握り締めながら、感謝感謝で今週も陸送生活を送っております!


ところで、このブログをお読み頂いている方は、業界関係の方が多いだろうと想像されますが、今回は陸送って何?っていう「非業界人さま」向けに記事を書いてみました。関係各位さまはどうか目をつぶってお付き合い下さい。m(__)m


さてさて、トラック、とらっく、truck...一般の方の想像する『トラック』って一体どんな車でしょうか?


すぐに思いつくのが、通称「ハコ車」と言われる、大きなアルミの箱を後部に付けたトラックでしょうか。私たちが一番多く陸送するトラックもこのタイプになります。このタイプのトラックは全国各地から様々な物を載せて運ぶ物流の主役級の存在です。


また建設現場で使う足場や新築住宅の建材を積んだトラックもあります。

神奈川ではリニア中央新幹線の工事関係でよく見かける、残土を積んだダンプカーもトラックの一員です。


それ以外にも建築セメントを積むミキサー車や高速道路でよく見かける頭に黄色いパトランプを回転させながら道路維持管理作業をする車...数え上げたら私たちの社会には実に多種多様なトラックが活躍しています。


このようなトラックですが、実はメーカー(日野自動車・いすゞ自動車・三菱ふそう・UDトラックス)の工場で生産されているのは、おおざっぱに言うと運転席とエンジンとタイヤが付いた、俗に言う「シャーシ」という半完成の車なんです。


人が乗るところ(これをキャブ又はキャビンと言います)より後ろの部分は別工程として、その分野の専門会社さんが生産・取付(これを業界では架装と言う)を行い、さらに塗装やステッカー等を貼った後、晴れてユーザーとなる事業者さんの元へ納車されます。


これらの工程~工程の移動で活躍しているのが 私たち陸送屋さんというわけです。


工場から部品一つ一つを組み立てて、生産された出来立てホヤホヤ(もちろんお弁当屋さんの弁当みたいに実際の車は温かくはありませんが...)のトラックは、架装メーカーさんの工場へ直接届けることもありますし、その工場が九州方面や関西、四国といった比較的遠方だったりすると船積みされて届けられたりもします。


船積みの場合は該当の船が出港する港まで、私たち陸送ドライバーが半完成のシャーシを運転して持っていきます。


各メーカーさんによって利用する船会社は微妙に違うかもしれませんが、関東近辺から航路で輸送する際は、神奈川県の横浜港・川崎港、東京都の品川港・有明埠頭、千葉県の千葉港、この辺りの港に乗り付けることが多いですね。


弊社が主に陸送する日野自動車さんの場合、工場で生産されたトラックシャーシは、一時的に保管しておくヤードという場所がある埼玉県日高市や東京都青梅市からこれらの港へ陸送していきます。


ここまでは国内向けのトラックの話で、メーカーさんは海外にも多くの車を輸出しています。それらのほとんどが神奈川県横浜市にある大黒ふ頭へと運ばれ、信頼性の高い日本製Made in Japanのトラックとして世界各地へ旅立っていきます。


ご存じの通り、海外には右側通行・左ハンドルの国が多く、私たち陸送ドライバーもそのような左ハンドルのトラックを大量に大黒ふ頭へ陸送しています。その時通行するのが首都高速湾岸線です。片側3車線全線6車線(一部区間では4車線全線8車線も!)で首都圏を東西に結ぶこの路線は交通量も多く、また海底トンネルや高低差も激しいことから、事故の無い日がないくらい運転が難しい道路です。


私も経験がありますが、海外輸出用のトラックには出荷段階ではミラーが付いていないものもあり、陸送する際さすがにミラーレスというわけにはいかないので、大きなクランプで留める簡易ミラーを装着して走ります。しかし、国産車のように曲面した広角な視野が約束されたミラー、それも5つや6つも付いた車と違って、簡易ミラーは小さく限られた視野しか映してはくれません。


特に左ハンドルの大型トラックの陸送ともなれば、右側方には乗用車1台分がすっぽり入ってしまう(ドライバーからは見えなくなる)死角が生じる為、海外向けの車を陸送するということは、経験豊富でかつこのような道路事情に精通し、一貫した安全運転に裏打ちされた陸送ドライバーにしかできない、いわば勲章のようなお仕事なのです。←と少なくとも私は思っている。(^^♪


もし高速湾岸線でこのようなトラックを陸送しているドライバーを見かけたら、右側面は全く見えていませんので(*_*)、ご自身の安全のためにも車間距離を十分に空け、間違ってもトラックの右側方は走行しないで通行してくださいね。


今回もつれづれ書き綴ってしまいました。

来週も神奈川より陸送のアルアルな情報を発信していきたいと思います!










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