神奈川で陸送初めて早や3年、『聞くは一時の恥、聞かくぬは一生の~!!』
こんにちわ!神奈川県の陸送屋、嶋屋のYです。
今週も神奈川県のみならず、東京、千葉、埼玉と関東一円沢山のトラックを陸送させて頂きました。
普段は「社長、こいつに乗せてくれ!」とイケメン俳優、猪塚健太さんが紹介する大型トラックプロフィアや、「トントントントン、日野の2トン♪」で有名な小型トラックデュトロの新車を陸送することが多いのですが、嶋屋では運送会社のドライバーさんが普段業務に使用している現役バリバリのトラックを修理工場に運ぶこともよくあります。
そんな中、陸送のプロとしては恥ずかしくてあまり公言できないのですが、少しでも、いや、たった一人にでもお役立ちすることが出来るのならばと恥を忍び、この場限りで公開しちゃいます。
(文章中、技術的不正確な箇所あるかもしれませんが、専門家の皆さま陸送屋の戯言と笑ってお流し下さいませ)m(__)m
その日は朝一で○○運送さまのトラックを修理工場から営業所へお届けするお仕事でした。車種は普段乗ることが多い日野のプロフィア、旧型モデルでしたが楽勝~♬、運転席によじ登るとミッションは旧型モデルではあまり見ないAT(正確にはAMTですが)仕様。最近のトラックは大型といえどAT車が多く、特に気にすることなくいつも通り、車両の状態確認と周囲の安全を念入りに確認、出庫しようとしました。
AT車なのでブレーキを踏みサイドブレーキを解除、ATのセレクターをDレンジに入れて前進~と思いきや、前進しないっ!
『エッ~!』
何度操作を繰り返してもダメ。エアもしっかりあるし、ひょっとしてエンジン温まってないからか!?そんな事ってあるの...?と思いながらもアクセル煽って暫く暖気...、でもやっぱりメーター内の表示はN(ニュートラル)が点滅したままで明らかに何か操作が違うという感じです。
少々焦りながら社長へ電話で状況を伝えても、そんな症状あまり聞いたことないと。
ここは恥も外聞も投げ捨て修理工場の方に聞いてみよう!
「すみませ~ん、ミッションがNからDに入らないんですよ~」
(助けて~!)
すると工場の方は運転席に座り、ATレバーをDへ!
「ちゃんと入るじゃん!クラッチ踏んでないんじゃないの?
発進する時はクラッチ踏まないと繋がらないよ!」
『えっ!クラッチ!!』
だってこの車ATじゃない...それじゃオートマの意味ないじゃん。
確かに、日野のAT車は普段使用しないはずのクラッチメダルがなぜか足元から生えている。このクラッチペダル、ATが故障した時の緊急脱出用に使用すると教わったような...もちろん自分は今までこのペダルを陸送中に使ったことはありません。
再度運転席に乗り込み、クラッチペダルを踏み込み、恐る恐るATレバーをDへ、するとさっきは何度やっても変わらなかったインジケーター表示がNから2速へ変わった!よしっ!
そのままMT車のようにゆっくりクラッチをつなぐと普通に発進するじゃない!
どうやらこのミッションはセミオートマらしく、停止状態から発進する際はマニュアル車のようにクラッチを踏み込んでギヤをつないであげなくてはいけないらしい。ということは勿論、信号で停止する時もクラッチを踏んでやらないと....エンストッ!
セミオートマのセミ(semi)とは「半分」を意味するラテン語の接頭辞。
つまり一端走行すると変速のみ自動で行ってくれるが、発進・停止は自分の足でやってねっていう、言わば半人前の奴なのだぁ~!
自分がこの業界に入った時期、ちょうど現行プロフィアがモデルチェンジし、AT(Pro Shift)はダイヤル式にアップデート、クラッチなんか踏まずともD発進できたので、旧型のAT車にはあまり乗る機会がありませんでした...
分からなかったら人に聞いてみる。
『聞くは一時の恥じ、聞かくぬは一生の恥じ』
う~ん、簡単なようで難しかったりもするけれど、
この言葉、大事にしようと思いました。
来週も神奈川~全国各地へ陸送頑張るぞ!
※日野プロフィアのAT車は正確に言うとATではなく、AMT(セミオートマチックトランスミッション:Semi-automatic transmission)で、その構造はMT車のミッションに近いものだそうです。
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